病気に対する不安を抱えているのは、医師や看護師、薬剤師などの医療従事者も何ら変わらないことといえるでしょう。生身の身体には、いつ何時、病が襲いかかってきてもおかしくないといわれています。日々の業務の中で、患者と向き合うことを常としている医療従事者にとっては、より、病気を身近なものに感じるといえるでしょう。患者の症状をみながら、自分自身にあてはめてみるといった試みをする人も多いはずです。
高齢化社会という波が押し寄せている日本では、医師や看護師、薬剤師などの医療従事者の担い手不足がクローズアップされてきており、連日のように、対応策などが検討されています。このことについては、もはや、各医療機関でまかなうことができるレベルをはるかに超えているとされ、国や自治体のバックアップが必要といわれています。厚生労働省をはじめ、関連省庁においては、事態打開に向けた対策を講じているものの、なかなか満足のいった効果は得られないというのが、実態のようです。むろん、各医療機関では、国や自治体の援助を待っているだけではなく、個別の採用活動に励んでいます。
よく、病は気からという言葉を耳にしますが、精神的ストレスや精神疲労などが、病気をより深刻なものにさせるということは、実際に明らかになっています。心と身体の健康は、自らの手で守ることしかできないといわれています。いつも身近にウイルスや病気が蔓延する環境に置かれる医療従事者たちは、特に体調管理に気を使わなくてはなりません。中でも患者さんと直に接することが一番多いのは、看護師です。患者さんのみならず、看護師自身もケアすることが、健康的に働いていく上で求められるでしょう。